「ネズミが出たから駆除してもらおうと見積もりをとったけど、思ったより高いからビックリした・・・!」
「インターネットで調べても、業者によって値段がマチマチで、何がどう違うのか分からない・・・!」
大事な家にネズミが棲みついたという事実は受け入れがたく、一日でも早くネズミを駆除したいと業者に見積もりをとってもらったのはいいけど、「この金額ってボッタクられてないよね?」「ネズミ駆除の相場っていくらなの?」と疑問や不安を感じてはいませんか?
こんにちは。
害虫害獣駆除を専門で行っている作業員の野上です。
ネズミが出てきてパニック状態になっているなか、業者から思った以上に高い駆除費用がかかると言われた日には、「本当に適正価格なの?」と疑問に思ってしまいますよね。
ご年配の方が悪徳業者に騙されて多額の費用を請求されたというニュースを聞いているとなおさらそう感じるのではないでしょうか。
ただ闇雲に疑っても、ネズミ駆除を行わなければ、ネズミ被害は拡大していくばかりです。
なんだかよくわからないことに対して多額の費用を払うのはやはり勇気がいります。
というわけで今回は、実際にネズミ駆除業者はどういう施工をするのかを知って頂き、提示された金額が妥当な金額なのかを判断する材料にしてもらえれば幸いです。
相見積した際にどの業者に頼めばいいのかの判断基準も合わせてお伝えしたいと思います。
ぜひ参考にしてくださいね。
それではまいりましょう!
実際にネズミ駆除ってどんなことをしているの?
どんな作業をするのかもわからないまま、相場がいくらですといっても、それが適正なのかどうか判断しにくいでしょう。
作業に対する対価を支払うという意味でも、作業内容を知ることは大切なことではないでしょうか。
駆除の仕方には大きく2パターンあるのをご存知でしょうか?
ひとつは「その場にいるネズミの駆除(一部駆除)」、もうひとつは「完全駆除」です。
「とにかく◯◯にネズミがいるから駆除して!」という依頼の場合は、隠れているネズミを追い出して粘着シートで捕まえるというのが一般的です。
状況によっては毒エサや捕獲器を設置して、ネズミを駆除することもあります。
早ければ、その日のうちに駆除が完了することもありますし、罠を仕掛けた場合は、罠にかかり次第終了となります。
それに比べ「完全駆除」は徹底した穴塞ぎをしなければならないので、1回の施工で終わることはなく、経過観察を含めると最低でも2週間から2ヶ月ほど期間が必要になります。
主な施工の流れを箇条書きにしてまとめてみました。(業者によって内容は異なります)
- お客様とのヒアリング
「かじられたもの」「物音がした場所」「被害頻度」などを確認し、ネズミ被害状況を把握します。 - 侵入口の確認
家の構造やネズミが残した痕跡、侵入ルート、巣をつくってないかの確認、周辺の環境調査を行い、どんな対策をとるべきかを検討します。 - ネズミの追い出し
ネズミの嫌いなニオイを発生させて、家からネズミを追い出します。 - 侵入口を封鎖
ネズミの侵入口をひとつひとつ丁寧に塞ぎます。ひとつだけあえて塞がないのは、追い出しきれなかったネズミを逃がすためです。 - 毒餌や粘着シート、捕獲器を設置
追い出しきれなかったネズミを駆除するために罠を仕掛け、徹底駆除を行います。 - 経過観察
毒エサの減り具合、粘着シートや捕獲器などの罠にかかってないかのチェックし、より効果がでるよう配置変更をします。 - 清掃、消毒
毒エサが食べられてないのを確認したら、清掃と消毒を行います。天井に残ったフンや巣の撤去、食い荒らされた断熱材の回収・補強を行います。
このように完全駆除の場合は、徹底した侵入口の塞ぎを主として行い、ネズミが捕まった時の処理、荒らされた場所の清掃と消毒などのケアも行っています。
同じネズミ駆除でも、目的に応じて内容がガラリと変わるものなのです。
ズバリ!ネズミ駆除費用の相場について
ネズミ駆除には2つのパターンがあることが分かりました。
では、実際にどのくらい費用がかかるのでしょうか?
業者に頼んだ場合、「一部駆除」なら3万~6万、「完全駆除」なら10万~30万あたりが相場になります。
すみません。出し惜しみしていた割には明確に数字が出せていませんよね。
一概にいくらと言えないのは、業者によって見積もりの算出方法に違いがあるということが理由のひとつですが、もうひとつは建物に対するネズミ駆除の難易度によっても違いがあるからです。
ネズミが侵入しそうな隙間が多い家と、入ってくる隙間がほとんどない家とでは、前者の家のほうが隙間を塞ぐ箇所が多くなりますので、どうしても駆除費用が高くなってしまいます。
業者が行う見積もりの算出の仕方の例を載せておきます。
- 建物の広さ
基本的には建物の坪数をもとに算出する場合が多いです。 - 建物の種類
一戸建てなのか、アパート・マンションなどの集合住宅なのかによって金額が大きく変わってきます。
ある部屋にネズミが出たからといって、その部屋だけを施工するのではなく、建物全体に対して侵入口塞ぎなどの施工をする必要があるためです。
また、建材(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)によっても費用が変わってきます。 - 施工内容
ネズミの出現場所や被害状況をヒアリングし、現場調査からどのような施工が必要なのかを判断するのは業者です。
「一部駆除」でもいいのか「完全駆除」じゃないといけないのか?
業者のネズミ駆除に関する知識や経験、取り組み方の違いが如実に出てくる部分でもあります。 - 施工期間や訪問回数
業者によっては施工期間や訪問回数(経過観察や罠にかかった場合のネズミの処理など)によって算出することもあります。
相見積をしましょう
「じゃあ、この見積金額って妥当な金額かどうか分からないじゃない!」
という声が聞こえてきそうですが、もう少しだけおつきあいください。
先程お伝えした金額からよほどかけ離れていない限り、それ相応の金額を提示されていると考えてもよいと思います。
ただし、1つの業者だけで判断するのオススメいたしません。
なぜなら、見当もつかない状態では、正しい判断をすることが難しいからです。
最低でももう1社見積もりをとり、比較対象になるものを作ったほうがよいでしょう。
知識が乏しいことをいいことに、必要のない部分まで施工をして価格を釣り上げようとする業者もいますし、適当な施工をされてネズミが再発したという事例もあります。
- 地域によって相場が違います
- 駆除する内容が業者によって違います
- 比較するものがなければ正しいかどうか判断できません
また、複数の業者と話すことでネズミの知識が増え、判断する力がつくというメリットもあります。
積極的に相見積をとったほうが、より納得のいく業者にめぐりあえることが出来るでしょう。
また、見積もりをとってもらう際に、こんなことを聞いてみてはいかがでしょうか?
- 想定以上に駆除に時間がかかる場合、追加費用が発生するのか?
- 駆除することができなかった場合、返金してもらえるのか?
- ネズミ再発の保証はあるのか?あるならどの期間まで有効なのか?
業者によっては駆除に時間がかかりそうだから追加で料金を頂きますと言ってくることがあります。
完全にネズミを駆除することに自信がある業者は「保証」を必ずつけてくれるでしょう。(逆に自信がなければ再発保証はつけれないと思います)
とにかく不安に思ったことは全部業者に聞いてみましょう。
きっと快く質問に答えてくださると思います。
金額も大事ですが、やはり、しっかりとネズミ駆除に取り組んでくれる業者、ちゃんと保証をつけてくれる業者を選んだほうが、後々のことを考えてもよいのではないでしょうか。
まとめ
今回はねずみ駆除の相場について紹介しました。
業者によって価格の算出方法や、施工する内容が違うということ、そして、相見積をすることで比較対象を増やし、適正な施工・価格なのかを判断することの大切さが分かって頂ければと思います。
なるべく安く駆除費用を抑えたいという気持ちもよくわかりますが、ネズミが再発してしまっては意味がありません。
”安物買いの銭失い”にならないよう、納得がいくまで見積もりをとることが1番の解決策になるでしょう。