毒エサが効きづらいスーパーラットが急増!どう駆除したらいいの?

走るネズミ!

スーパーラットと呼ばれるネズミがいることをご存知でしょうか?

毒エサに対して耐性を持っているため、致死量を摂取しても死なないネズミのことをいいます。そのネズミが都会を中心に急増しているというのですから、話を聞くだけでもゾッとしますね。

今回は、この「スーパーラット」の生態と駆除法について、ご紹介したいと思います。

スーパーラットとは?

「スーパーラット」と聞くと、”運動神経バツグンなネズミ”や”知能が高いネズミ”などをイメージしがちですが、実は、「ワルファリン(殺鼠剤に使われる薬剤)抵抗性ネズミ」のことをさします。

(NHKでこのネズミを紹介する際に、視聴者に分かりやすく伝えるため「スーパーラット」と言ったのが始まりだそうです。)

ワルファリンとは、血液の流れをよくする抗凝固剤として用いられる医薬品のことです。

これをネズミに連続して食べさせることで、血液が固まりにくくなり、血が勢いよく流れ、血管がもろくなり、内臓や皮下などで血が出やすくなり、出血死させます。また、網膜内の内出血により視力が低下するので、明るいところに出てきて死ぬため、死んだ後の後片付けがしやすいというメリットもあり、ワルファリンは殺鼠剤として多く利用されてきました。

新たに「スーパーラット」というネズミの種類が増えたというわけではなく、ワルファリンに耐性を持つネズミのことを総じて「スーパーラット」と呼んでいます。

この「スーパーラット」の大半は、クマネズミと言われています。

クマネズミは、非常に臆病で警戒心が強い性格なので、なかなか毒エサを食べてくれません。

ただでさえ駆除するのが難しいクマネズミが「スーパーラット」となり、毒エサを食べても効果がないとなると、本当に厄介なネズミになります。

殺鼠剤を与えると、普通のネズミだと平均致死日数で1週間前後で死亡するのに対し、スーパーラットは平均致死日数で5ヶ月以上(160日)かかったとの研究も報告されています。

中には1年以上も殺鼠剤を食べても生き残ったスーパーラットもいたといいますから、驚きですよね。

どうやって「スーパーラット」は誕生したのか?

もともとネズミには、同じエサを食べても生き残るものとそうでないものがいます。

それは、それぞれのネズミの持つ毒への耐性が異なるためで、自然の摂理ということになります。

毒に対して強いネズミが生き残り、毒に強いもの同士が交配をし、さらに毒に耐性のあるネズミを産みます。

遺伝によって、ネズミの子どもは徐々に毒に対して耐性が強くなり、やがて毒に対して極めて強い耐性を持つスーパーラットというネズミが誕生する…というわけです。

ネズミは寿命が短く、一生のうちで何度も子どもを産みます。

クマネズミは1度に4~6頭の子どもを産みます。

その子どものネズミも約3~4ヶ月で繁殖が可能になりますから、さらに毒に耐性を持つスーパーラットが増えることになります。

スーパーラットに対応!殺鼠剤「リン化亜鉛」の登場

ワルファリンという毒が効かないスーパーラットが、どんどん増えていって、ますますネズミ被害が拡大してしまうんじゃないかと不安になった方もいらっしゃると思います。

しかし、人間もこの状況を黙ってみているわけにはいきません。

ちゃんとスーパーラットに対応した殺鼠剤を開発しています。

「リン化亜鉛」と呼ばれる成分を利用した毒エサです。

リン化亜鉛を含む毒エサをネズミが食べると、胃酸と反応して強力な神経毒となって中枢神経に作用し、呼吸困難を起こして短時間で死亡します。

上の文章を読んだだけでも、強力な薬物だということがわかると思いますが、毒性が強く、劇薬指定されている薬剤なので、使用には十分注意して下さい。

特にお子さんやペットのいる家では、誤飲する可能性もありますので、使用しないほうがいいでしょう。

プロの駆除業者はどうやって駆除しているの?

毒エサが効きづらい…といっても今はワルファリンだけですが、もしかするとリン化亜鉛にも耐性がついたスーパーラットが登場するやもしれません。

ネズミだけでなく、他の駆除に関しても、長いことやっていると毒耐性がついてしまい、効果がなくなってしまったという例はたくさんあります。

たしかに薬は我々の生活をよくしてくれる素晴らしいものだと思います。ただ、使い方を間違えると我々人間にもキバをむき、健康を害する(死に至らしめる)ことにもなりかねません。

ちなみにプロの駆除業者は、あまり薬剤には頼りません。

なぜなら、毒エサを食べさせて死滅できたとしても、外からたやすく侵入できる建物、エサが豊富で建物の中に居たほうが快適な暮らしができる環境であるなら、いつまでたってもネズミの被害を抑えることはできないを知っているからです。

主にネズミを侵入させないための施工をおこなっていると言っても過言ではないでしょう。

粘着シートを足の踏み場もないほど敷き詰めたり(一回の施工で仕留めないと学習されて罠にかかりにくくなるため)、外からの侵入口を徹底して閉鎖したり、ネズミの通り道に効果的にワナをしかけたりしています。

ですから、毒エサが効きづらいスーパーラットが現れたとしても、全く毒エサが効かないスーパーラットゴッドが現れたとしても、ネズミの侵入を防いでしまえばネズミの被害は発生しませんので、実はそこまで問題視していないところでもあります。

今日ご紹介した「リン化亜鉛」を含む殺鼠剤や、粘着シートや忌避剤など、多くのネズミ駆除セットがホームセンターや薬局で購入することができます。自力で駆除を試みる環境は整ってはいますので、まずは試してみてはいかがでしょうか?それでも効果がない場合は、駆除業者に相談することをオススメします。